714Xに関する科学的データ

714Xは塩化Triméthylaminohydroxybicycloheptane の、考案された名称です。

化学式

化学構成

714Xは生理学的水素イオン指数(pH)7の等張溶液であり、主な活性因子として窒素を、樟脳あるいは樟脳の窒素化合された派生物質を媒体として、1mlあたり0.09mgの基準で(製薬産業の注射可能溶液に関する基準に基づく)、また無機塩、ppm(百万分の一単位)で計測される少量の要素を18種類(金属要素)、そしてマグネシウムを6.5ppm含んでいます。これら要素は少量ではあるものの、生物学的な重要性を持っています。

塩化ナトリウム(NaCl)の基準は1リットルあたり8.2gと推定されています。

血漿排出の分光測定研究によって、次の18要素が確認されました。
 
  
アルミニウム  < 0.5 ppm     カルシウム   0.5 ppm     水銀  < 1.0 ppm
アンチモン  < 1.0 ppm     クロム  < 0.1 ppm     モリブデン  < 1.0 ppm
ヒ素   < 1.0 ppm     コバルト  < 1.0 ppm     ニッケル  < 0.1 ppm
バリウム  0.7 ppm     銅  0.01 ppm     リン  < 5.0 ppm
ホウ素  < 0.05 ppm     鉄  < 0.1 ppm     鉛  < 1.0 ppm
カドミウム  < 0.05 ppm     マグネシウム  6.5 ppm     亜鉛  2.0 ppm

結論

たんぱく質と免疫グロブリンが含まれていないということは、714Xは動物への注射の後に作られた免疫漿液ではないということを示しています。714Xはワクチンではありません。アレルギーやアナフィラキしー性ショックなどを起こす危険はありません。

塩化ナトリウムがリットル当たり8.2g含まれるということは、714XはpH7の等張溶液(生理溶液)であるということです。この溶液は、注射可能な溶液に関する製薬産業界の基準に則っています。

色層分析と組み合わされた大量分光測定によって、樟脳すなわちトリメチル1.7.7ビシクロ(2.2.1)ヘプタノン2が1mlあたり0.09mg(90ppm)含まれていることが明らかになりました。

カンファーオキシムを用いた比較研究により、分析された714Xのサンプルにはこの分子が存在しないことがわかっています。714Xに含まれる窒素化合物の正確な実態ははっきり解っていません。

18の金属(金属要素)が測定されました。これらは全て少量(ppm単位)で見つかり、6.5ppmという、治療上の特性としては低すぎる値で見つかったマグネシウムを除いては、生物学的重要性はないと考えられています。(これは民間の研究所の意見です。しかしながら、製造者は、これらの金属はたとえ少量であったとしても生物学的重要性を持っていると主張しています。)

化学分析の要約

究極的には、714Xは生理学的に中性な等張溶液で、樟脳あるいはその窒素化派生物質を1mlあたり0.09mg含み、製薬会社の注射可能な溶液の基準に則っています。

治療上の段階

714Xは、免疫機能など自然防御に働きかける健康製品のカテゴリーに属します。

状況によって、714Xは著しく弱った免疫系に作用(強化)したり、過敏な免疫系に作用(緩和)したりします。この理由から、714Xは免疫変調品と認識されています。

さらに、今日まで、3人の患者様が714Xは免疫変調品であると確認しています。
カナダの患者様  2010.CA02297998
欧州の患者様  2005.EP1251841-B1
米国の患者様  2003-6-596-295

714Xに関して行われた免疫学的試験(生体外)

(1999, 2000, 2007, 2008)
Several independent laboratories have confirmed the effect of 714X on monocytes (groups of white blood cells fundamental in immunity) by allowing them to regain their ability to modulate upward or downward the quantity of proinflammatory cytokines secretions specifically (but not restricitvely).                   

腫瘍壊疽要素
TNF - a  

インターロイキン
1 – Beta      IL – 10

インターロイキン
6    IL - 6

インターロイキン
8     IL - 8

研究報告書-714Xに適用された免疫学試験
(714Xが抹消血液の単核性細胞に与える効果-生体外)

スポンサー:

Diane Van Alstyne, Ph.D.
Inventors Ink
#23-130 MacPherson Ave.
Toronto, Ontario, CANADA  M5R 1W8

実験期間:
1999年3月、米国マサチューセッツ州ボストン

結果と結論

試験管内にて714Xに触れた抹消血液の単核性細胞と単球は次のような効果を示します:
  • 50%を超える活性化や細胞分化、その結果起こる形態学的変化とマイクロウェルプレートへの細胞癒着の変型
  • 単球内におけるCa+2イオンの非典型的かつ即時的な細胞内蓄積、そして対照試料ではこれが全く起きないこと
  • 腫瘍壊疽要素アルファ(TNF-α)およびインターロイキン-1β、6、8を含むシトキンの導入、そして細胞内におけるシトキン特有のmRNAレベルの上昇(TNF-αは362bp、インターロイキン-1βは330bp、インターロイキン6は496bp、インターロイキン-8は407bp)
結論

前述のデータに基づいて、スポンサーは、714Xは試験管内におけるシトキンの導入を促進する物質として機能し、以下のような特徴を持つ成分を少なくともひとつ含むということを提起しています:
  • 受容体と結合し活動を始める能力
  • 細胞親和力の保有
  • 内発的活動の保有

この結果は明らかに、714Xは単球やマクロファージの強力な活性剤であり、腫瘍壊疽要素(TNF-α)およびインターロイキン-1β、6、8などの炎症誘発性シトキンの分泌を誘導することを証明しています。単球・マクロファージは免疫防御において主要な役割を果たします。マクロファージは、腫瘍細胞など異質な細胞を認識する主なシステムであり、免疫調節特性を持ったシトキンや抗腫瘍活動(炎症誘発シトキンであるTNF-αおよびインターロイキン-1β、6、8など)の重要な源です。これらのデータは、714Xが免疫調節の役割を果たすことについての科学的証拠を提供しています。

714Xは免疫反応を工場させ腫瘍細胞の削除に役立つと信じられています。上記の結果は、炎症誘発シトキンの導入は、生体内での714Xの抗腫瘍機能をもたらす仕組みの少なくともひとつを代表するということを提起しており、この理論を支持していると考えられます。

品質管理の保証

上記データの見直しおよびレポートの提供は研究者Diane Van Alstyne博士によるものです。レポートは2000年8月25日に発表されました。